本園の教育方針


建学の精神

「尊いみおしえを信じて ほとけの子を育てよう」


教育の目標

いのちの尊さを知る
=生命尊重=

人はもちろん、花や虫の素晴らしい生命に目覚め、物を大切にする心を養う

最後までやり遂げる
=精進努力=

すこやかな体と心でおちついて物事をやり遂げる子を育てる

感 謝 す る 心
=報恩感謝=

自然の恵みや回りの人々にありがとうと言える子を育てる


小樽高田幼稚園の概要

■昭和29年(1954)4月
 真宗高田派「浄暁寺」の公益事業として設置開園した幼稚園で、昭和51年10月に学校法人の認可を受けました。

仏教保育を基礎としながら、子どもの自立を目指し、その実践面としてモンテッソーリ教育を取り入れています。

■平成16年に創立50周年を記念して、園のキャラクター(たぁちゃん)が誕生。

■平成19年より未就園児親子教室(バンビーナくらぶ)を開設。

■平成20年園庭に総合遊具(スウェーデンHAGS社製)を設置。

■平成23年より隣接する2クラス間の壁を取払い開閉可能な戸を設置、必要に応じて2クラス合同での活動をしています。

■令和5年 創立70周年を迎える。

■令和4年 子ども・子育て支援新制度の(施設給付型)幼稚園へ移行。

■専門の講師による英語教室(水)・体育教室(木)を行っています。

■週3日、給食(コープさっぽろに委託)を提供しています。

認可定員数 60名

クラス編成 縦割(異年齢混合)1クラス(※令和5年度はチーム保育を行っております)

教職員(※令和6(2024)年4月1日現在)
・正教職員・・・園長(1)、副園長(1)、教諭(3)、事務長(1)
・パート職員・・保育補助(5)、事務職員(1)、預かり保育担当(1)、バス運転手(2)
・外部講師・・・英語講師(1)・体育講師(1)

新光町にある「朝里幼稚園」は本園の姉妹園です。

園舎の紹介はこちらのページをご覧ください。



『本園の保育の特色』

●モンテッソーリ教育

本園は仏教保育を基礎とし、子どもの人格形成を目指しています。
その実践面として、モンテッソーリ教育を取り入れています。

イタリアの医師であり教育者マリア・モンテッソーリ女史(1870-1952)が、子どもを観察し、成長していく段階(身体の機能発達・人格形成の発達)に即応し創り出したもので、大きく次の5分野に分かれます。

活 動の名称
実 際の活動内容
日常生活の練習
衣服の着脱、縫いさし、洗濯、編み物、靴磨きなど
感覚の教育
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の五感を促す活動
言語の教育
ものの名前、ひらがなの練習など
数の教育
ビーズとカードを使っての足し算・引き算など
文化の教育
国旗ぬり、日本地図作り、宇宙や恐竜の本作りなど

幼児期には特別な「吸収する精神」があり、その時期を「敏感期」と呼びます。
この「敏感期」にできるだけ多くの実体験具体物に触れることが、子どもが成長する上での重要なカギになります。
モンテッソーリ教育の教具は、子どもが親しみやすく、遊びの中に組み込まれており、その一つひとつには成長を促す意味が含まれ作られています。

●縦割(たてわり)保育

本園では、3歳(年少)・4歳(年中)・5歳(年長)の子どもたちが一緒のクラスで生活している
「縦割保育」というクラス編成を採用しています。


今、近所のどこを見回しても、子ども達の遊び声が聞こえなくなってしまいました。

ひと昔前、子ども達は地域(ご近所のお兄ちゃんお姉ちゃん、ガキ大将や年下の弟妹、はたまたカミナリおじさんや世話好きのおばさん、お爺ちゃんお婆ちゃ ん・・・)など、年齢の違う人々と接したり、遊んだりしながら、子ども社会のルールや人間関係を自然に学んでいたはずです。

しかし昨今、少子化が進み、また防犯上の理由などから、子ども達は大人との関係に取り囲まれ、子ども同士の関わり合いが少なくなってきています。

本園では、子ども同士のつながりを豊かにする場として、より兄弟姉妹の関係に近い異年齢保育、すなわち3歳・4歳・5歳児をパランス良く混ぜた「縦割」のクラス編成を基本とし、保育を行っています。

年長児は年中・年少児の面倒を良く見、年中・年少児は何でもできるお兄ちゃんお姉ちゃんに憧れ、マネ(模倣)をしながら、出来ないことも少しずつ出来るようになっていきます。
何でも先生が教えるのではなく、子どもたち同士の相互教育を重視しています。

もちろん、年齢別に現れる成長に見合った活動(製作・体育・音楽リズム等)も重要視しており、本園では「お引っ越しクラス」という名称で、週1日それぞれ年齢別のクラスに移動して活動しています。


園長が先生達に望んでいること

=高田幼稚園の先生達は、子どもに教えることはしません=

何故なら、私たちはそんなに偉い存在ではないからです。
私たちが、子ども達に自慢できる事があるとしたら、ちょっとだけ先に生まれて、ちょっとだけ経験した事が多いことぐらいでしょう。

私たちが子ども達に対してできる事は・・・

・子ども達一人ひとりが、自らを成長させていける存在である事を『信じること。
・人生の先輩としてのアドバイスや自分が経験した事を基にして、色々なことを子ども達に『伝える』こと。
・そして、子ども達一人ひとりが安心して自分作りをしていけるための『時間』『場所』提供してあげること。

そうする事によって、子ども達は、自らが自らを育てることができるようになっていくでしょう。
本園の先生達は、子どもに教え込むのではなく、子ども自らが成長していく場面場面を見守り背中をそっと押してあげる存在でいて欲しいと願っています。